この初版はLua 5.0向けに書かれました.後から出てくるバージョンとほぼ関係していますが,相違点もいくらかあります.
第4版はLua 5.3を対象にしており,Amazonまたは他の書店で購入できます.
本の購入によってLuaプロジェクトのサポートにも役立てられます.
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Programming inLua | ![]() |
パートI.言語 第9章.コルーチン |
コルーチンはスレッド(マルチスレッドの意味)に似ていますが,実行行,独自のスタック,独自のローカル変数,独自の命令ポインタを持ち,グローバル変数はもちろん,大抵のほかのものも他のコルーチンと共有しています.スレッドとコルーチンの主な違いは,概念的には(マルチプロセッサマシンでは文字通り),スレッドのあるプログラムは複数のスレッドを同時に実行する点です.それに対して,コルーチンは協力的なものです.コルーチンのあるプログラムでは,いつでも,そのコルーチンの1つだけを実行し,その実行コルーチンは,明確なサスペンド要求を出す時のみ実行をサスペンドします.
コルーチンは強力な概念です.そのため,その主な用途のいくつかは複雑なものになります.この章の例の一部を最初の読み取り時に理解できなかったとしても,心配しないでください.本の残りの部分を先に読んで,後でここに戻って来ることができます.でも,ぜひ戻って来てください.時間の無駄にはなりません.
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